終活ってなんだろう?〜“その日”に家族を困らせない準備〜

 「終活」という言葉を日常生活で普通に使うようになって久しくなりました。 この言葉を最初に使ったのは『週刊朝日』でした。のちに流行語大賞にノミネートされ、第一次「終活ブーム」へとつながりました。  当時の終活は、「入棺体験」や「遺影の写真を撮る」など、自分自身が死を受け入れるための活動というイメージが強いものでした。 「骨にされたら自分で墓には入れんぞ」 私は、地域包括支援センターで働いていた時ご家族からの相談がきっかけで、終活の大切さを痛感し、啓蒙活動を開始しました。...

シニア世代とデジタルのつきあい方~スマホ・AIロボット・ChatGPTのある暮らし~

シニアとデジタルの付き合い方~スマホ・AIロボット・ChatGPTのある暮らし~ 最近は「デジタル」という言葉を耳にしない日はありません。若い人だけのものと思われがちですが、実際はシニアの暮らしにも深く入り込んでいます。 スマホやパソコンは、病院の予約やオンライン診療・支払いにも使え、AIロボットやChatGPTのようにコミュニケーションがとれるサービスは、シニアにとってちょっとした心強い味方になっているのです。 ここでは実際に使用した例を交えながら、シニアがデジタルとどう付き合えば暮らしが楽になるか考えてみたいと思います。...

福祉の「今」と「昔」ジェネレーションギャップを超えて、制度だけでは埋まらない“支援の難しさ”

「昔の方がよかった」という声の背景 福祉という世界に40年以上携わってきた。最近古くからの友人や仲間から「最近の福祉は悪くなった」という話題がちょくちょく出る。昔と比べるまでもなく福祉面のインフラ(制度や設備)は確実に進歩しています。それでも「昔の方がよかった」と思う理由は何なのか?それは、人の価値観や支援への向き合い方に、時代の変化があるからです。 「子供は風の子」ではなくなった。...

終活って何をするの?基本のキホンを解説

「終活って聞いたことあるけど、実際には何をするの?」 そんな疑問を抱く方も多いのではないでしょうか。終活とは、「人生の終わりに向けた活動」の略で、亡くなった後のことだけでなく、これからを安心して生きるための準備でもあります。 とはいえ、いきなり「すべてを準備する」と思うとハードルが高く感じてしまいますよね。今回は、これから終活を始めようという方に向けて、基本のキホンをご紹介します。 まずは「身の回りの整理」から 最も始めやすいのが「生前整理」です。...