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2025年10月22日 | column_wood

このブログは、この事業所の相談員がテーマを決めて、20~30分程のお話をしたものを、ライターの方たちに書き起こしていただいているものです。
私の、取り留めもない話をうまくまとめていただいています。他人に書き起こしていただくことで、私が話している内容・意図と違う受け取り方になってしまうこともあります。
そういったことから、私がお話をする際の話し方・伝え方の参考にさせていただいています。

前回「便利さの裏にある“人間らしさ”の喪失 ―ロボットとAI時代をどう生きるか」という記事を執筆していただいた、ライターueno-yさんが、同じテーマでご自身の思いを執筆してくれました。

昭和63年生まれの私は、幼少期に親がポケベルを持ち始めた時代でした。

幼少期、何も持っていない時代に育った人と、産まれたときからスマホ時代に育っている子では、現代における考え方や捉え方が大きく変わると感じています。

「昔は、虫取りして遊んでいたな~。今の子は公園でゲームか…」
こういった光景を見ると、悲しく感じますし、もうこれ以上便利にならなくていい、とすら感じています。

でも、やはりなくなったら大変で、そしてAIやスマホのおかげで助かっていることもたくさんありますよね。

我が家も、子どもが入院生活が長かった時は、付き添い入院がしんどすぎて、SNSで同じような思いをしている仲間と繋がったりしました。

こういった経験は、正しい活用方法だと思います。

今の時代では、若い子のなかには、AIで偽造の彼氏や彼女を作って楽しむ人もいるようです。
まさに「ぞっ」とします。
これからさらにこんな時代が進んでいったら…。人と関わらず、AIとの信頼関係ばかり築き上げていく人が増える未来は、怖いです。

私の祖母は身体も不自由で、昼間は基本的に一人です。なかなか会いに行くこともできず、日々心配です。
そんな私にとっては、AIでもなんでもいいから寂しさを紛らわす何かや心がやすらぐなにかで支援できないか?と考えてしまいます。

人とのつながりが薄くなっているのは、AIの進化だけではなくで、とにかく現代人の生活環境が悪いようにも感じています。
例えば、私のように人のぬくもりを大切にしたい人は、実は今の時代もたくさんいると思うんです。
でも、仕事や育児で忙しくて、何かに頼らないと生活が回らない状態。
でも、その頼りたい「何か」が人は手薄で「機械」になってしまっている。

もっと、経済が回って人々にゆとりが生まれたら、助け合える人材が増えたり気持ちの余裕が出たり、何か違うと思うんです。

そういった意味では「しょうがなく」テクノロジーに頼らざるを得ない時代ともいえると感じています。

Writing by ueno-y

私は昭和36年生まれなので、ueno-yさんとは27年・・・およそひと世代、親子ほど違います。当然育った世代的環境も価値観も違うと思うのですが、共感・理解できる部分もあるのかと思います。
「考えが古い」とか言われますが、「古い事の何が悪い」と頑固爺ぶりを発揮している毎日です。
「今はそういう時代じゃない」との声も聞こえますが、「こういう時代だからこそ、忘れてはいけないこともあるんじゃないかな」と思っています。

Writing by たかやん