「終活って聞いたことあるけど、実際には何をするの?」
そんな疑問を抱く方も多いのではないでしょうか。終活とは、「人生の終わりに向けた活動」の略で、亡くなった後のことだけでなく、これからを安心して生きるための準備でもあります。
とはいえ、いきなり「すべてを準備する」と思うとハードルが高く感じてしまいますよね。今回は、これから終活を始めようという方に向けて、基本のキホンをご紹介します。
まずは「身の回りの整理」から
最も始めやすいのが「生前整理」です。
家の中のものを見直して、本当に必要なものを残し、不要なものは思い切って処分していきます。
これは単に「片付け」ではなく、自分のこれまでの人生を振り返り、思い出や価値観を整理する時間でもあります。
さらに、残された家族にとっても、荷物が整理されていることで大きな負担軽減になります。
医療・介護の希望をまとめておく
将来的に、自分が病気や介護が必要になったとき、「どのように過ごしたいか」を考えておくことも大切です。
延命治療を望むかどうか、介護は施設か在宅かなど、自分の希望を明確にしておくと、いざというとき家族が悩まずにすみます。
最近では、これらを記録しておける「エンディングノート」や「事前指示書」といったツールも充実しています。
葬儀やお墓のことも事前に考える
お葬式の規模やスタイル、お墓の形なども、事前に考えておくと安心です。
「家族葬にしたい」「樹木葬に興味がある」など、自分の希望を伝えておけば、残された人が困らずに済みます。
特に最近は、費用面でも多様な選択肢があり、事前に相場を知っておくことでトラブル防止にもつながります。
デジタル終活もお忘れなく
現代の終活では、スマートフォンやSNS、ネットバンクなどの「デジタル資産」の整理も大切です。
ID・パスワードの管理、重要な連絡先や写真データなども、信頼できる方法でまとめておくと安心です。
まとめ:終活は“今をよりよく生きる”ための準備
終活は、決して「死のための準備」ではありません。
自分の人生を振り返り、思いを整理し、家族に安心を残すための前向きな活動です。
すべてを一度にやる必要はありません。
まずは家の中の整理や、エンディングノートの記入から、無理のないペースでスタートしてみてはいかがでしょうか?